お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜






「だって、出たら、ここを転校しなくちゃいけなくなるんですよね」







「あぁ」







「だったら、此処を出ていく可能性はゼロです!僕、此処に卒業するまで通いたいので」






「ふぅーん」






「・・ま、まだ信用できませんか」







「まず、お前自体信用してない」






「それじゃ、意味ないじゃないですか・・」








「ん」






「・・へ?」







私は朝霧に所謂膝枕をしてもらう形となった。






「あ、あのこれは・・」







「これだと動けないだろ」







「でも、これ見られたら・・」







「大丈夫、鍵は中から閉めた」






「い、いつの間に・・」







「お前の膝は意外と・・」






「え・・?」






「そこらへんに売っている硬い枕だな」







「なっ・・!」