お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜







「ソイツが・・」






「・・?」






「なんでもない」






言っても分かんねえか。






火埜がなんで普通校に・・。






あの中の少数がまともっていうのはガセじゃなかったのか。








話してみる価値はあるか。








その他に厄介な族もいなさそうだしな・・。








安全地帯か。







「あ、あの立花君、僕は何をすればいいの・・ですか」








「あぁ・・」






そういえば、朝霧は屋上の入り口のとこで正座してあたしは横になっている。







変な図だな。






「別に出なければなんでもいい。あ、こっちにこい」







「え・・あ、はい」






そういって立ち上がってこっちに来た朝霧。






あたしも体を起こした。