お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜







「あ、あの、屋上の鍵って閉まってるんじゃ・・」






そんなの調査済み。







あたしは手に持っている鍵を見せた。







「スペアキー・・・」






フンっと鼻で笑うと屋上を開けてパッと掴んでいた腕を話した。








「屋上から出てみろ、もうこの学校に戻れないと思え」








「..え」







その意味が分かるか?







その意味を表す言葉は「転校」






まぁ、当然だ。








「た、立花・・君、何で僕の護衛に・・」








「さぁ・・」







「さぁって・・」







困った顔をして俯く朝霧。






「お前のクラスの川原翔馬。仲いいのか?」








「え・・と。わからないです・・。」








分からないってなんだよ






「友達か友達じゃないかって聞いてるのに分からないって」






「と、友達です!」







「あ、そ」