お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




あたしの言葉に反応したのは朝霧じゃなくて藤快斗。







「お前に言っていない」





「知ってる。立花サボるんだろ?サボるなら勝手にすればいい。でも、コイツは授業に出ないといけねえんだよ」






「俺は朝霧に話がある」






「話?」






「お前には全く関係ないことだ」






「俺に関係ないとしてもこれから授業だ。昼休みにでもしろ」







ここで折れて一人で屋上行ったら護衛の意味がない。








でも、藤快斗も引き下がらないだろう。






面倒だ。







あたしは、朝霧の腕を掴んで早足で屋上へと足を進めた。







藤快斗も追ってきたが、丁度先生が来て即教室に戻された。







ざまぁ。