お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜








「未彩」






「あ、ごめんごめん」







クスッと笑うと斬に睨まれた。








斬が言う朝霧のどこがいいのかわからない。







あんなのただの―――







「護衛、颯か未彩にしようかと思ってるんだけど」








・・あたし?








「ッハ、何であたしがアイツのしなきゃならない?」








何で朝霧のことを守ってやらないといけないの?









「あたしは却下」







勝手に拾ってきた斬が護衛すればいい。







そんな自分勝手なことを考えていた。







「でも、未彩が護衛すればイイコトがあるはずなのに・・残念だなぁ」