お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜



「やったね!朝霧君!あ、光志君って呼んでもいいかな?」




恥ずかしながら朝霧に言う。





「あ、あ、大丈夫です!」





コイツ、名前呼ばれただけで赤くなるって…





ふーん、面白い。






「俺は100%認めてねえかんな。」






「まだ意地はるの?鷹」






「意地なんか張ってねえし!」







「さ、下っ端君たちに紹介しなきゃね。早く行こ。」






「あれ、皆さん…学校…」






「学校?そんなの遅刻しても大丈夫だよ?」





朝霧の呟きに対してふわふわな笑顔でヤンキーみたいなことを言う紗那は普通に怖い。







「お前、遅刻もした事ねえのか?だらしねぇなー」



だから真面目ってやつは…と話を続けた。




「ほら、早くいくよ」




斬の催促に対して皆続々と歩いてく幹部の皆。






その後ろでゆっくりとあたしはついて行った。