お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜


未彩side





太陽の日差しで眩しくて目を開けるともう日が昇って明るかった。








あまりにも眩しくてシャッとカーテンを閉めた。






携帯の充電を見ると1%





うん、終わった。






昨日、充電せずに寝たのが悪かった。









残り1%でメールを見てみると父親からのメールが一件あった。






でも、内容を開く前に電源が落ちて見れなかった。






溜息をついて幹部室に向かうともう皆揃っていた。







手前にちょこんと縮こまって座る昨日斬に抱えられてた男が。







「おはよう、未彩」




ふわっとした可愛い笑顔を向けてあたしに挨拶したのは真中紗那-manaka sana-




その後に続いて





「おはよう」



相変わらずの作り笑顔の福田斬-hukuda zan-




「おはよ!!!未彩ー!!元気かー?」



朝っぱらからうるさい凪柳鷹-nagiyanagi taka-





「…はよ」



無表情だけど小さくおはようと言ってくれた鈴木碧-suzuki aoi-





「お、お、おはようございます…」






だんだん声がか細くなること男。






名前は知らない。