お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜






「あ、あの、なんで僕がここに入ることに…」





「うーん、それはまだ秘密。」





人差し指を口につけてニコッと笑う斬さん。





でも、目は笑ってない。






「ひ、秘密って…」






「まぁ、一応、キミのこと伝えたけど明日幹部と下っ端に改めて紹介するから、心の準備しとくんだよ。」








そう言って、斬さんは部屋を出ていった。







入った理由も聞かされないまま、ただ僕は現実を未だに受け入れられずに眠りについた。






僕がここに居る意味って………。







光志sideend