お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜






ん?





え?





「え、えええええぇ!?」






僕の言葉は灯篭の倉庫中に響き渡った。








え、どういうこと?






え、普通に考えて?有り得ないよね?






こんな僕だよ?






体育3…たまに2を取る僕だよ?







有り得ないって。







「ん?なんでそんな驚くのかな?そんな驚くこと言った?」





斬さんはニコニコした作り笑顔で僕を見る。





「い、言いました!!言いました!!僕を此処の仲間にって…」








「うん」









「いや、ふ、普通に考えて無理です。だって、体育3…たまに、2をとる僕がこんなとこ…」




そして僕、臆病だし。








「入れるはずがないって?うん、決定事項だから文句は言っても無駄だからね」