お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




斬side




「お帰りなさい斬さん!!」




僕が帰ると迎えてくれる下っ端達。





そして僕が持ってるモノに驚く下っ端達。





「そ、それは」






「うん。例のものだよ。」







そう言うと、あ、そうですか!流石ですね!というイイ子達。







そして階段を上ってある部屋に入った。







「ふーん、この臆病くんが助けたなんて…ねえ?」






全然、見えない。





逆にこういう奴は助けられた側だと思うんだけどねえ?





「…誰そいつ。」






「あ、いたの?」





「質問に答えろよ」





臆病君を睨む…ここの総長、橘未彩-tatibana misa-




まぁ、覚えてないのも仕方ないよね。






僕だけ全てを知ってるんだから。







「これは、拾ってきたんだよ」