「ひええぇ!どうかお命はお、お助けを…」
ドス
バキ
そんな助けも届くはずがなく、路地裏にひっぱられて壁に投げられソイツに腹を蹴られ顔面を殴られ…。
怖さと痛さで意識が吹っ飛びそうだった。
そんな時、ある人があらわれた。
「うーん、そこまでにしようか?火埜の下っ端。」
「ああん?あ…お前は…」
僕を殴っているソイツは火埜-hino-の下っ端らしい。
「此処は火埜が仕切ってんだから灯篭-touro-は関係ないだろうが」
「これだから、最近の新入りは…」
ハァと溜息をする灯篭?の人。
「灯篭はお前らと違って身分が違うんだよ?だから、区分範囲も違うんだよ。分かったなら散れよ」
「…クソが」
ボソッと、言った火埜の下っ端。
「あ、そうそう、今の発言録音したから…数日後楽しみだね。今の言葉、灯篭を敵に回したから。ということは分かるね?」
「…ッッ」
青い顔をした火埜の下っ端は走って逃げていった。


