お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




幸せなまま足を止めずに早く変えればよかった…。




そんな後悔しても今の現状は変わらない。






「何か言えよ。昨日のヤツだよなあ?」





怒り口調のソイツ。







「あ、えええっと…何かの間違い…」








「俺が間違ってるっつうのか?あ?」






「ヒイ…」






肩がすくんだ。





「おいてめえに、昨日のお返ししなきゃなあ?こっちこいよ」






「と、とんでもない!お、おお返しなんて!」





襟を持たれ路地裏へグイグイとひっぱられる。




周りに助けを呼ぼうと見るが、皆は歪んだ顔をしてから見て見ぬ振りをしている。





自業自得。そう言っているかのよう。








逃げようにも相手の力が強くてどんどん引きずられるだけ。








誰か、助けて下さい!!!