お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




「くっそー、快斗に負けたー」



「へへ、まあ、面白かったぜ。光志の珍プレー見れたしな。」




まじ面白かった。と僕を横目に笑う藤君。






「俺も驚いた。まさか光志が…なぁ?」






「あれはたまたまだよ!!別に狙ったワケじゃないし。」




「それでも面白かったな。なぁ?快斗。ハハ」






「おう、クククッ」





「もうそれくらいでいいでしょ!」




僕が笑ってる藤君を睨むと藤君の背後に何か見えた。







…気のせい?







そのまま僕は2人と一緒に校舎の中に入った。






「もしもし?斬だけど。見つけたよ。」




『やれ』




「了解」




そんな会話がされたなんて僕は知る由もない。