「お前、殴ったんだろ?もし街中で会ったら仕返しされるに決まってるだろーが」
「え・・?え?いや、それはないって・・だって」
「この街で会う確率は無いって?」
藤君の言葉に驚きながらも頷くとはぁーー。っと言ってまた頭を抱えた。
「この街で今後ぜってぇ会わねぇってこと確証できんのか?」
「絶対、ではないけど・・低いでしょ?だって、意外と街広いし・・ねっ・・?」
真剣に藤君が聞いてくるから、声が小さくなる。
「・・俺知らねえかんな。」
「・・それはっ・・困る・・」
「まぁ・・連絡くれりゃ警察には連絡できっけど・・」
「・・・その時は、よろしくお願いします」
「・・で?黒いコートの人だけどさ―――」