お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜



バイクを走らせること数時間。




「すごい…」




いつの間にか声に出してしまうほど、綺麗な風景が目いっぱいに広がっていた。



「ここは…?」





多分、1番高い山かなにかだと思う。





こんなに綺麗に住んでいる街を一望できる所はここしかないと思う。









「ここは、誓いの場所」





「え?」






総長はそれしか言わなかった。






総長を見ると少し…少しだけ悲しげな目をしていた。





誓い場所。





俺にはそれしか教えてくれない。






誰かと誓ったんだろう。






何かを。






でも、俺には、少しも教えてくれないだろう。






「颯はわかりやすい」





「えっ…僕がですか?」






「分かりやすいのはコッチとしては楽だけど、いつか、そのわかりやすさのせいで敵に足元をすくわれるよ。気をつけなよ。」






足元をすくわれる…。




肝に銘じとこう。




「はい。」