お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜








あたしはそれからずっと川原を睨んでいた。







「もしここに大翔がいたら未彩、怒られてたね」






「斬、その話は出さない約束でしょ」








「でもさ、大翔が今どこにいるか知りたくない?」




横目でニヤッと笑いながらあたしを見た斬。






「知りたくない」






「即答キツイって…」





肩を揺らしてクスクスと笑う斬。









「これ、見たくない?」






横を見ると斬がヒラヒラと封筒をあたしの前で揺らしていた。







「あたしはもう好きじゃないから。」






そう言った時チクッと胸が痛んだ気がした。







「嘘」