お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





朝霧に逃げられ、昼休みも散々で酷い1日が終わった放課後。





「帰るぞ」






「え、ちょ、僕は今日も翔馬君と…」





あたしは朝霧の首元を掴み引きずって昇降口まで足を進めた。






「お前、護衛の意味わかってんのか」





思ったより低い声が出た。






「…ヒッ。あ…あの」





「光志嫌がってるだろーが。立花、離せよ」





首元を掴んでいる腕を川原翔馬が掴んだ。






なんか、怒っている川原翔馬。






「俺とゲームすんだからよ」






真剣な眼差しをあたしに向ける川原翔馬。





「じゃ、俺も連れてけよ」







「俺と朝霧だけしか分かんねえマニアックなゲームだぞ?」






「別にいい」





そう言うとバツを悪くした顔をする川原。






なんなんだ。