お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




そして、色々しているうちに夕方。






斬たちが帰ってきた。








「あ、斬。どこ行ってたの」







「どこって…臆病君、朝霧の護衛だよ」





だから一日いなかったのか。






「のわりには、1人…ってことはまたアイツと」








「そうです、…仲がよろしいことで」





確かに今日1人で帰っていいと言われてたな。




「なんなんだ朝霧は」






行き先も何時に帰ってくるかさえ分からない。






「僕に聞くなよ…僕達がいちゃダメって、なんか…」







「マニアックな話でもしてるんじゃない?」





紗那が話に入り込んできた。





「気を使ってくれたんだよ。」





「俺は朝霧を信用してねえから何かしようとしてんじゃねえの。いや、ぜってえしてる。」






紗那の次は鷹もか。





ドカッとソファーに座り怒り口調で足を組む鷹。








「そんな、勝手に。僕達が先走ってたら臆病君可哀想だよ。」