お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜







僕はその人にそーっと近づいて





頭にゴンっと鈍い音が一つ・・





股間にドスっと音が一つ・・






その後・・男の人は青い顔をして倒れてしまった。






あれ・・そんなに強くしたつもりないのに・・。







「・・ほーう、やるねぇ・・キミ」





上から声がして肩をすくめながら上を見ると





顔は見えない・・容姿は男の人?でも、声は女の人?







黒いコートを着た人が屋根の上に立っていた。






「・・え・・だ、だれ・・ですか?」






怖くて声が裏返ってしまった。







さっきのどっかにいってしまった震えも蘇る。