Dear リンダ

この前食べたアップルパイ、
とてもおいしかった、ありがとう。
私はあの味を一生忘れない。
だからリンダも、私を忘れないでね。

From アマリリス



「 え…アマリリス? 」



私は少し嫌な予感がした。
アマリリスが私の目の前から消えてしまうのではないかと…


でも、アマリリスは黙って出ていくことはしないはずだ。
ましてや親友の私に理由を告げずに出ていくなんて…



「 はやとちりするのは辞めよう… 」



私は元気がないのだと考え直し、アマリリスの家にクッキーを持って元気づけることにした。


私はクッキーを焼く準備をする。



“ 私を忘れないでね ”



クッキーを焼いている間も、どうしてもその言葉だけだけが心に引っかかっていた。