志「…悪い。助かった」



少し俯きがちに言われ、思わず目を丸くした。



……あぁ、こいつも堪えてるのか、、。



そう考え、俺は何も言わず次の奴に向かおうとした。



だが、



バァーンッ



それは、壊すくらいの勢いで開けられた倉庫の扉の音で無理だった。



そして、その音により全員が我に返った。



それと同時に扉を開けた人物たちに注目が集まった。



秋良「光っ!!」



春暁「おいっ!光いるんだろ!?」



入って来たのは、アキラさんとハルさん。



2人は倉庫に響き渡る声で光(ヒカル)と呼び、中へ入って来た。



だが、その声もこの現状をみて止んだ。



秋良「ッ…!なんだよこれっ!!」



春暁「おい、山岸。上。」



一時、目を見開いてパニックとなったアキラさんに、ハルさんは二階を指さす。



上にいる彼方たちを見たアキラさんは、パチパチと瞬きを何度もしながら上に聞こえるように声を出した。



秋良「…おい、これはどうゆう状況だよ?」



吊るされてる下っ端と共に下にいる俺やひな、志たちのことも気がついてない。



じーっと上にいる奴らだけを見つめている。



瞬也「っ、秋……、。
お前なんでここに?仕事は、??」



斗真「来れないんじゃなかったのかよ?」



なるべくいつものように。とか思ってるんだろうが、混乱とまだ残る恐怖で声が震えている。