琥珀「…あいつらが来たぞ。」



琥珀がドアの方を見てそう呟き、立ち上がった。



神楽「え?そうなの??
じゃあ、キリよくてよかったー」



神楽は手に持っていた整ってるトランプを、そのままケースにしまって立ちあがる。



それにつられるように、陽向、俺、凪、紫月、そして彼方という順に立ち上がった。



彼方「…行くぞ。」



そして、彼方の掛け声と共に俺たちは先代を出迎えるため、幹部室を出る。



志「おー、久しぶりだな!」



雷「まあ、クリスマス振り?だったしな」



下っ端に囲まれ、俺たちに気がつき、笑いながら先代同士話している。



陽向「…あれ??白たちも一緒に来たのか?」



陽向のその言葉に、先代たちの固まりをよく見てみると、白、青、翼、昴、葉の5人も一緒にいた。



翼「あ、!うん、さっきそこでばったりあって。」



先代たちの方に固まってる、下っ端たちの隙間から、バラバラに5人が顔を出して階段を登ってきた。



でも、先代たちは全員下っ端たちに捕まっていて、なかなか上がってこない。



いい加減声かけようか、とか考えていると、俺の背後から声がした。



琥珀「…早くしろよ。時間無くなるんだけど」



呆れたような琥珀の声は、騒がしいこの中で聞こえるとは到底思えなかったが、遠くにいた先代たちも下っ端たちも聞こえていたらしい。