琥珀「わかった。時間は?」



『……0時までに来てくれればいい』



…0時?随分遅いな、、。



琥珀「了解。」



夜中に呼び出されるなんて初めてではないが、家というのがよくわからない。



いつもだったら、重要な話とかは家では話さないし。



「『………。』」



…特に話題がなく、沈黙となった。



それでも、向日葵は切ることをしなかった。



琥珀「……そういえば、明日、来るんだって?輝たちから聞いた。」



昨日、倉庫で和月たちと話していた時に言っていたのを思い出した。



『………ん、……。』



歯切れの悪い返事だが、来るのは確からしい。



琥珀「………じゃあ、また夜にな?」



『……ん。』



会うのに、無駄話するのはどうかと思い、どちらともなく電話を切った。



…向日葵の様子がおかしいことに気が付きながらも、俺は頭から振り払い、スマホを再びポケットにしまった。



そして、彼方たちを追いかけるべく、走って学校を飛び出した。