クロ * Full picture of the plan * Ⅳ




クローゼットに入っている学校指定のズボン、そして数ある中のワイシャツなどを取り出す。



学校指定なのは、この紺のチェックのズボンと、学校の校章のついたブレザーのみ。



ワイシャツの色や柄や種類、ネクタイ、カーディガンやセーター、ベストやパーカーの色や柄も指定はない。



俺は、海として編入してから退学までは、基本白と青のボーダーのワイシャツで、ネクタイは黒と青のチェック、ブレザーの中には青のラインが入ってるパーカーを着ていた。



だが、流石に髪色や目の色が変わったからといって、同じようなものを着ていたら同一人物だとバレる可能性がある為、今は違う。



夏は、基本淡い水色や白のストライプ柄のワイシャツで、ネクタイは青と白のチェック、ベストで色や柄は気分によって変える。



冬は、大体灰色や濃いめの青のワイシャツで、ネクタイは黒や青の無地で一色、ブレザーの中には白やクリーム色のセーターかカーディガンだ。



元々、海の時にパーカーを着ていたのはフードを被る為だけだったから、今はパーカーは着ない



そして、今クローゼットから取り出したのは淡い水色のワイシャツといつものネクタイ、裾や首元に紺のラインが入ってる白のベスト。



シャツのボタンは第二まで開け、ネクタイを緩める



そして、部屋の隅に置いてあった鞄と放り出したままのスマホを持って、部屋を出た。



コツコツと革靴の音を鳴らしながら階段を降りて、一階へ向かう



琥珀「陽向ー、行くぞ。」



陽向「ん?おー!今行く〜」



学校をサボっている下っ端たちと楽しく話していた陽向に声をかけ、陽向と2人で歩いて学校へ向かった。