『あ、うん。そうだよな』



肩を叩かれたことによって、我に返った赤髪の少年は、少女から目を離すことなく言葉を続けた。



『俺は朝比奈琥珀、6歳。
"こー"でも、"琥珀"でも、呼び方は何でもいいよ!よろしくね!!』



なるべく怖がらせないように、満面の笑みで自己紹介した赤髪の少年、琥珀。



『あ、俺は水無月時雨。
陽愛の1つ上で8歳だよ!よろしくね』



栗色の髪の少年、時雨も、琥珀の横から自己紹介する。



『…こ、ぁ……桃井向日葵…です……。
6歳……』



ょろしく、おねがいします。と弱々しい声で、ぺこりとお辞儀をした。



『へぇー、俺と同い年なんだ?』



『(コクコク)』



もっと下に見えたー。と悪気なく、ニコニコと話しかける琥珀に、コクコクと相槌をうつ向日葵。



『私たちは向日葵のこと、"ひま"って呼んでるんだ!』



『へへっ!!俺たちとそっくりな名前でしょ〜?』



ニコニコとそっくりな笑顔を時雨と琥珀に向ける少年少女。



『ひーまっ!
好きな呼び方でだいじょーぶだよ!!』



『そーそー!
それに、敬語じゃなくて大丈夫っ!!
この2人は私たちの"親友"で"大切な仲間"なんだから!』



『……しん、ゆぅ……??
な、…かま?』



『そうだよ!ひま!!』



『よろしく!!ひまっ!』



『…うん…っ。
"こーちゃん"、"時雨"…よろしく…ッ』