…俺たちは、取り返しのつかないところまで来てしまった。



守ると決意したはずなのに。



居場所をつくると約束したはずなのに。



愛情を注ぐと決めたはずなのに。



……俺たちは何も出来なかったどころか、百桃を傷つけ、全てを抱えさせてしまった。



何のために百桃を裏姫にしたんだ。



守るためだろ?助けたいと思ったからだろ?



それなのに、何故守る立場であった俺たちが百桃を傷つけてんだ。



百桃は一つも悪くないのに、何故。



…何度も何度も自問自答を繰り返した。



けど、何度繰り返しても過去には戻れない。



……俺たちには、ただただ深い後悔だけが残った。



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…だからこそ、俺たちは必死で探した。



ただ、百桃に謝りたい一心で。



13年間、ずっと、"後悔"をし続けてるから。」



「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」



…話は終わったが、全員が何も言えずに黙りこくる。



そりゃあ、そうだよ、な……



仮にも先代である俺たちが、1人の子供を傷つけ、追い出したも同然なんだから。



陽向「………んな、」



「「「え、?」」」



陽向「ふざけんなっ!"後悔"!?当たり前だろ!!
あれだけのことをしといて後悔しない奴がどこにいる!?あいつがっ、百桃がどれだけ傷ついたかお前らに理解できるかよ!?


お前らは!!何があっても百桃を信じなきゃいけなかった!それなのにっ」



琥珀「ひな、やめろ。」



今にも掴みかかってきそうな殺気立つ陽向を冷たい声で制止する琥珀。



陽向「でもっ!」



琥珀「お前はわかってんだろ。」



陽向「ッッッ!!!!だからって!!」



琥珀「俺らは他人にすぎない。口を出すな」



陽向「っ、わかった」



何のことを言ってるのか、主語がないからわからなかったが、陽向は殺気を鎮め、今度は琥珀が睨むように俺たちを見た。



琥珀「…百桃は、何故刹那という族潰しの人格を生んだんだと思う?」



「「「「「「「「「「‥‥は?」」」」」」」」」」



凪「それは、大輔さんが言ってた通り、青星を守るためなんじゃないのか。」



質問の意図がわからない。



琥珀は何が言いたいんだ、?