辰巳「百桃‥‥お前、」
百桃「っ…たっちゃん、なんでそんなこというの‥‥??僕がしらないとおもってた?
僕はッ!!!!ぜんぶしってる!
"来蘭"がしんだのも、っぜんぶぜんぶ、"僕のせい"だってこと!!」
辰巳「っっ!!」
「「「「「「っ!!は、?」」」」」」
"来蘭"はトモや姫星さんが死んだ事故の時の車に乗っていた、死亡者の1人。
つまり"来蘭"が死んだのがこの"子供"のせいなら、トモと姫星さんが死んだのもこの"子供"のせいだってことになる。
この"子供"のせいでないにしても、この"子供"はあの事故の"何か"を知っている。
この時、何故か俺はそう感じた。
辰巳「あれは百桃のせいじゃない!
それにお前っ、どこでそれを……ッッ!!!!」
百桃「どこで??
…たっちゃんは、僕にかくしごとができるとおもってたの?"普通じゃない"僕がきづかないわけないでしょ…?」
悲しみや怒りなど色んな感情が入り混じった表情でタツさんを睨みつける"子供"。
タツさんのことを『たっちゃん』と呼んでいることからみて、"子供"はタツさんの孫じゃない。
つまり、トモたちの娘でもないってことだ。
…でもそれならば何故タツさんは"嘘"をついたのか。
2人の話についていけない俺にはさっぱりわからなかった。
百桃「……ごめんなさい。僕がいるから"ほんとのこと"はなせないんでしょ、?…僕でてくね。」
感情を露わにしていた"子供"は一気に表情を無くし、無表情で立ち上がって裏口の方の扉に向かう。
辰巳「百桃!」
そんな"子供"をタツさんが慌てて呼び止めると、"子供"は立ち止まり無表情で振り返った。
百桃「…たっちゃん、、ごめんなさい。
たつかみきずなさん。くどうらいさん。
ありがとう」
一瞬、、本当に一瞬だけ、無表情だった顔に笑みが浮かんだ気がした。
それを見て俺たちが固まっている間に"子供"は幹部室を出ていってしまっていた。



