千歳「………。」
一向に天津千歳は話そうとしない。
完璧に黙りを決め込んでいる。
志「…チッ
いい加減話したらどうだ。このままずっと黙ってるつもりか?」
恐らく天津組が壊滅してからも天津千歳は何も話しはしなかったのだろう。
だから、"百桃"を知っていることを理由に今日こそは話させようとしている。という所だろうな
琥珀「おい、星。こいつの組を潰したのはお前らだろ。なら何故潰した。
お前らを狙いでもしたか?」
天津千歳が話さないと悟り、星に視線を移した。
そんなことも予想ついていた星がニッコリと笑って事情を説明する。
星藍「去年の夏、丁度旅行に行ってる時に虹羽と龍神の縄張りで天津組が薬の取引をしてやがったのと、直接"向日葵"を狙っているという情報が挙がった。」
…あの時、ひまが焦っていたのはそういうことだったのか…?
星藍「そのことで次の日すぐ帰って、会議を行った。当然、虹羽と組んでるうちも龍神と組んでる名倉と森本も居た。
その時に、ひなとこーと青星を守るという条件でひまたちが偽名であったこと、組長代理であることを話した。」
陽向「んじゃ俺らの本名はその時点で雷、京、飛鳥の3人は知ってたのか。」
俺が事故る前に組関係の奴らは知っていたということだ。
つまりあの時から俺が事故るまでの間ずっと知らないふりをしていたのか。
星藍「嗚呼。そうゆうことだ。
…で、ひなが事故った日に俺たちは天津組を潰した。その前から和航とは交流があったから、すぐに潰せた。が、
こいつは"百桃"を探している。ということしか吐かなかった。
…でもまあ、"百桃"への執着は半端ねぇ事は確かだな。"百桃"を匿ってるのがひなだと吹き込まれてすぐ行動に移すくらいだからな」



