琥珀「…あ。」



琳歌「ん?なにか思いついた??」



琥珀「あー、思いついたけど…」



これでもし間違えてたら……



そんな俺の思いに気づいたのか、琳は笑って俺に言った。



琳歌「大丈夫。こーくんが思いついたなら、それは正しい筈だよ。」



琥珀「……(コクン)」



琳に頷き、俺はピッピッピッピッと4桁の数字を押した。



ピーーップシュー



「「!開いた!!!!」」



どうやら正解だったらしい。



目の前の扉がやっと開いた。



中に入ってまずは部屋を見渡す。



見る限り、その部屋は普通の和室だ。



‥‥しかし、隅の方は何かを隠すかのように不自然にカーテンが仕切られている。



シャーーッ



琥珀「…………、は?え、っ‥‥??
なんだよ、、これ、……。」



その中は、想像を絶するものだった。



琳歌「どうした ーーーーっ!!!!なに、これ…?」



琥珀「なんでひまがっっ!!
あいつっ、こんなに抱えてたのかよッ!?

俺たちが逃げた分だけ、、っひまが苦しんでたのかよ‥‥!!」



…ひよ、しー、母さん、父さん、すー、の当時の写真。



他にも、3、4歳くらいの男の子に、写真の父さんたちと同じくらいの年の男女2人。



…カーテンの中には、計8人の写真が置いてある、大きな仏壇があった。



……俺たちが記憶を忘れたから、父さんたちに手を合わせる人が誰もいなかった。



だからひまはこうすることで俺たちの"罪"を代わりに背負っていたのだ。



俺たちが逃げてきた10年以上。



ひまは1人で、2人の"罪"を同時に背負うことになった。