星藍「何。つまりこーは、ひまに恋愛感情はねぇし、ただの家族としか見てねぇと言いたいわけ?」



琥珀「当たり前だろ!!お前は何を勘違いしてんだ!」



……勘違い、ねぇ……。



俺がひまのことに関して勘違いなんかする訳ねぇじゃん。



一応彼氏として9年間も付き合ってたんだぜ?



そんな俺に隠し通せるとでも……



って、まさか…?



星藍「そういや、お前ら変なとこで鈍感だったよなぁ…」



琥珀「はあ!?いきなりなんなんだよ。」



ひまと似て、こーもひなも、変なとこで鈍感で、気がつかなくていいとこは鋭いんだよなぁ…



あーもう!



自分の気持ちくらい理解しろっつーの!!



幼稚園児じゃあるまいし、恋愛感情がわからねぇとかねぇよな??



星藍「…こー、お前まさか初恋はまだとか言わねぇだろうな?」



…一回思いつくとありえそうな気がして、思わず口に出して聞いていた。



琥珀「はぁ!?お前はマジでさっきから何なんだよ!?っつーか、お前になんでそんなこと教えなきゃなんねーんだよ!

ひまのことは恋愛感情で見てねぇっつってんだろ?」



星藍「とりあえずひまのことは一旦置いといて、お前本当に初恋とかまだなわけ!?」



また図星を突いたからか、目を細めた。



…ってことは、



星藍「えぇぇぇえ!?マジでまだなのか!!
ある意味貴重だぞ、お前。」



琥珀「うっせっ!別に今はそんなん関係ねぇだろーが!!外国育ちの星と一緒にすんな!!!!」



あー!もう!!と怒ってテラスを出ていってしまったこーの背中を見送る。