「おう。んで?何が…
あん?誰だ?この子供。」
すーには俺たちが公園から帰ってすぐに連絡をとった。
もしもの時は病院に行かないとになるし、大人?が居た方がいいと判断したからだ。
(ビクッ)
「あ、わりぃ。珍しいからつい、な。」
すーは入ってすぐ、少女のことに気がつき手を伸ばした。
が、少女はビクリと身体を硬直させた。
すーはそれに気がつき、すぐに手を引っ込めて謝る。
「…めずらしい?って、この子の目のこと??」
俺たちに合わせてその場にしゃがんだすーに首を傾げる。
「ん?あぁ、それもあるが…
俺が言ったのは髪だ。染めた感じもねーし、地毛だろ??それ。
なのに肩下が赤でそれより上が金髪ってのがすげーなって。綺麗じゃん、それ。」
だから思わず触りたくなってさー。と少女から目を外すことなく説明した。
俺たちはすーと同じことを思っていたから特に驚くことはなかったが、何故か目の前の少女だけは吃驚している。
「どうしt…」
「き、れい??"コレ"が?…うそだ。」
様子がおかしく、声を掛けようとすると遮って震える声で問いかけてくる。
当時の俺には何故こんなことを訊くのかがわからなかった。
だって本当に髪も綺麗で、瞳も絶望しているのを除けば普通の人より輝いて見えるくらいだったのに。
少女はそんなわけないと自分を否定する。
「お前に何があったのかは知らねーけど、その髪も、瞳も、すっげー綺麗だ。
他の奴がなんと言おうが、
俺はその髪と瞳の色、好きだ。」



