陽向「ひまは本当の兄妹じゃない。
てか、ひまは俺と双子になるはずがないんだよ。ひまはこーと同い年なんだから」



「「「「「「「「「「…は、?」」」」」」」」」」



琳歌「ちょ、ちょっと待ってよ!
こーくんと同い年!?ひまちゃんが!?嘘でしょ!なんで年齢まで偽る必要があるの!?」



ポカンと周りが固まる中、琳だけは立ち上がって俺の目の前に来た。



ありえない。と俺の肩を掴んで揺さぶる。



……気持ちはわかる。



でも、ひまを責めることなど俺には出来ないんだ。



陽向「…ひまは、俺の"姉"としてじゃ、だめだったんだ」



……全部俺のことを思ってやったことだから。



春暁「…龍。どうゆうことだ?」



動揺が隠せない周りに対し、ハルさんはポーカーフェイスを貫いている。



陽向「…今からそれを話すよ
まずはひまとの出会いから、ね。



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今から約12年前。



当時の俺は2歳年上の実の姉、"陽愛(ヒヨリ)"こと"ひよ"と2人暮らしだった。



…ひまに会う前までは幼すぎて覚えてないから、これは全部後からひよに聞いた話だ。



両親は俺が3歳の時に事故で既に他界していた。



親戚類なども全く居なかった俺たち姉弟は、親が他界してすぐ児童養護施設へとあずけられた。



しかし俺たちは施設に窮屈さを感じ、施設から逃げ出したらしい。



そこで何処にも行く手もなかった俺たちに手を貸してくれたのは、当時18歳だったりゅーの双子の兄、"すー"こと"澄海(スカイ)"だった。



すーに施設から逃げ出したことを正直に話すと、施設に戻されるかと思いきや、自分の家に連れて行ってくれた。