「なっ!?何なんですかこれ!!」



「社長が社長を辞めるってことですよね??
しかも、虹羽希輝って誰ですか?僕知らないんですけど…」



「…虹羽希輝は虹羽姫星社長の娘だ。
今は高2で向日葵と同い年の筈だ」



「な!?今までこの世界に関わったことさえないただの一般人に社長が務まるはずないじゃないですか!!」



「今まで虹羽社長が社長を認めて代理をやっていたんでしょう!?
それなのになんで今更遺言なんて…っ!」



口々に永遠たちが文句を言うが、俺はただただその紙をじーっと見、もう一枚の紙も取り出した。



……心の何処かで一枚目の紙を否定する紙であってほしいと願ってた。



だが、そんな願いはすぐに破れた。



もう一枚の紙は虹羽社長の遺言書だった。
それがコレだ。」



ゴソゴソと鞄から取り出した茶封筒の中の紙を二枚とも見せた。



希輝「!!…間違いなくママの字よ」



…実娘のこいつが言うのだから間違いはないのだろう。



神楽「え…じゃあ虹グループはどうなるの、?」



騎士「…このままあいつが帰って来なきゃ、てめぇになるだろうな。」



遺言書を見て戸惑い、ありえないと言う虹羽社長の実娘、希輝を指さした。



話の内容でそれは全員わかっていたのだろうが、なんせあの世界一の虹グループだ。



いきなりこんな一般人が社長だなんて、理解できるはずがないだろう。



琥珀「…で、お前らはコレを見てどうしたんだ?俺がメールした時はまだ会社だったんだろ??」



…唯一戸惑ってないのは、何故か冷静を保つ琥珀と陽向、そして元々知っていた星と琳歌、当事者の双子だ。