瞬也さんは朱羽さんを一度睨んでから下へと下りてきた。



朱羽さんも階段を下りた瞬也さんをニヤニヤと笑いながら見、コツコツと音を鳴らして下りてきた。



斗真「おい、瞬。」



…2人が機械を付け終わると、上から不機嫌な斗真さんの瞬也さんを呼ぶ声がする。



瞬也「あ?何だよ」



斗真「お前がそれを取る理由は朱羽と同じか。」



瞬也「……あいつが言ってた"忠告"の意味がわかったからな。
それだけで理由になるだろ」



違うか?と瞬也さんは斗真さんに目線を向けた。



斗真さんはグッとより一層眉を寄せたが、大きくため息をついて呆れたような顔をした。



斗真「…俺は"担任"として、先代としてだからな。」



俺には意味はよく分からないが、朱羽さんと瞬也さんには分かるらしい。



2人して苦笑いしていた。



蓮磨「おいおい、俺を置いてくなっつーの。」



階段を下りようとした斗真さんを追いかけるように蓮磨さんも下りてきた。



ボソボソと隣に並んだ斗真さんに何かを言っていたが遠くてよくは聞こえない。



でも、斗真さんが呆れたような目で蓮磨さんを見ていたから、悪いことではないのだろう。



2人とも瞬也さんから機械を受け取って付けていた。