琥珀「…さて、もう行くか。
裏に車が待ってる。行くぞ」



こーの言葉に俯いてしまった下っ端たちから目を外し、クルリと後ろを向いて扉へと歩き出した。



…俺には、何が正しいのか分からない。



だが、俺はもう青星の仲間ではない。



そう振り切り、俺はこーの後ろを追いかけた。



??「…おせーよ!やっと来たか。」



歩いた前方から見知った声が聞こえ、下に向いてた視線を上げた。



陽向「!騎士…?なんで、」



騎士「んなもん後で説明すっから、さっさと乗れよ。」



不機嫌な騎士が顎で指した先にはリムジンが二台。



…え、まさか待ってる車ってこれ?



吃驚して呆然とリムジンを見ていると、やっと後ろからりゅーたちが追いついてきた。



…どうやら一台は騎士が、もう一台は一(ハジメ)という去年の夏に会った執事が運転するらしい。



騎士「行くぞ!」



騎士に急かされ、俺たちは2つに分かれてリムジンへと乗り込んだ。



……そして、行き先は琳の所。



Dark Moonだ。