下っ端、先代、幹部たちは更に驚き、倉庫は騒がしくなった。



だが、俺はそんなことに耳を傾けず、ただ隣のこーに集中していた。



こーは面白い玩具を見つけたような顔でゆっくりと振り返り、上にいる希輝に目線を向けた。



琥珀「お前は殺される覚悟が出来たのか?」



何かを企んだような笑みを希輝に向ける



希輝「…そんなの、出来るはずがないじゃない!」



響、天、輝、りゅーには意外な言葉だったらしく、ここで初めて目を丸くした。



俺とこーはそんな答えとっくにわかっていたから、表情1つ変えない。



けれど、希輝はそんなこと気にせずに言葉を続けた。



希輝「っ、それでも!私がやった"罪"は一生元に戻らない!!

だからせめてっ、パパたちが死んだ理由を知らなきゃ!!
ううん。違う。
私は知るべきなの、だって"あの時"っ…」



琥珀「合格。」



「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」



「「「「!?」」」」



陽向「…………。」



こーは希輝の言葉を遮り、真顔で合格をだした。



そのことに驚いたのは俺とこーを除いた全員。



…俺はこーが合格にした理由に理解は出来るが、納得はしない。



こいつのせいでひまが苦しんだのは変わりないんだから。