龍海「嘘、だろ…、?
じゃああいつはずっとここに…」



手を頭に当ててぐしゃりと髪を握った。



…相変わらず、お人好しなところは変わってないんだな。



--ピクッ



ふと、"音"が聴こえた。



それを合図に、俺は話し出す。



琥珀「…お前ら青星に最後の忠告をする。






今から俺らは琳の元へ話に行く。
恐らくそこではお前らの知らないひまや俺たちを知ることになるだろう。

…これ以上自分が傷つくのを恐れるなら、悪いことは言わない。
今なら引き返せる。今までのことを全て忘れ、もう俺たちには関わるな。



だが、もしお前らが、死ぬことを覚悟に俺たちやひまの過去が知りたいのなら。








俺たちに付いてこい。」



陽向「……俺たちは知っていることなら全て話す。
記憶は…全て、思い出した。」



そう。"全て"、思い出したんだ。



俺たちしか知らない、"あの"真実を。



琥珀「何を言ったって、俺たちが"人殺し"で"殺人犯"なのは変わらない。
だから俺たちを殴りたければ好きなだけやってくれていい。俺たちは抵抗しない。



俺たちはひまを助けるために動くまでだ」



…俺たちをずっと守って来たひまに恩返しをする時が、やっと来たんだ。



居場所の青星を出るのは正直きつい。



でも、俺にとってひまは居なければならない存在だから。



……天秤にかける必要さえないんだ。