どうゆう意味だ??



響「…俺は偶然にも小学生に上がる直前に父親に捨てられ、母親の元へと戻った。
更に偶然にもその学校には、"宇賀響"としての"歩"を知っているかながいた。」



彼方「!でも!そんなの同姓同名とか、誤魔化せば!!!!」



響「無理だったんだ。」



彼方「なんでっ!」



響「お前が、笑ってたから。」



彼方「…………え??」



…ああ、そういうことか。



やっと、響の言いたいことがわかった。



響「"宇賀響"として、"歩"はかなに素を見せてたから。

ずっと"歩"はかなの笑顔が見たいって、偽ってでもかなが笑って欲しいからって。




俺が"歩"が最期まで守ったかなを、苦しめたく無かった。
俺のわがままだ。
でも、かなには"歩"を忘れて欲しくもなかった。」



…響は真実を話さないことが歩への唯一の償いだと思っていたんだ。



………弟想いで、兄だからこそ、響はその償いを選んだ。



彼方「…あゆが言わなかったのはわかった。
でも、俺のお陰で生きてるってどうゆう意味だよ。むしろ、俺のせいで事故にあったんだろ」



ああ、確か"歩"は、彼方を庇って轢かれたんだよな…?



いくらなんでもそれが彼方のお陰って…