誰もが口を開けない中、下から声がした。
何度も聞いている、響の声だった。
彼方「…え、、?」
葉亮「…っ…!!お前まさかっ!」
響の声に違和感を感じたのか、彼方と葉が声が聞こえた響の方を目を見開いて見つめた。
響「…あぁ。俺は死んでねーよ
"かな"、"よう"。」
「「っっっ!!!!」」
これでもか、と位に2人は目を見開き、声を失う。
葉亮「…んで、?…っ、なんで"あゆ"が生きてるんだよ!?
だってお前はあの時っ!!!!」
「「「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」」」
葉のありえないと声を荒らげた言葉に俺たちはようやく全てがわかった。
響は、彼方と葉の小学生の時の親友で、事故で即死したはずの"宇賀歩"だった。
彼方「嘘だ…!ありえない!!
"あゆ"が生きてるわけが…っ!!」
目の前で車に轢かれた瞬間を見た2人は、"あゆ"が生きているはずがないと、混乱した頭のまま響に言い返す。
響「……確かに、一度は心臓が止まったよ。
でも、俺は生きてる。死んでないよ」
今までではありえないくらい優しい声で2人に向ける言葉は、俺たちまで混乱に陥らせた。
彼方「っ、…じゃあなんで、、?
なんでおばさんは"あゆ"が死んだって言ったんだ??
なんで"あゆ"は今まで俺たちに会いに来なかったんだよっっ!!」



