『なぁ、波音?』 今までだまって私の心の音を聞いていた柊が、突然波音に話しかけた。 『俺の話、聞いて。』 「...ん。」 「波音はさ、もし好きな人と最高のダチで好きな人の好きなヤツが崖から落ちそうになっていたら、どっちを助ける?」 柊はきっと、柊と雫と、陸のことを言っているんだろう。 「私は... 友達を助ける。」 そう。 私は、陸が雫を好きだとしても、きっと雫を助けるだろう。 私は、雫が好きだったから。 違う。 好きなんだ。