眼を開けると波音から貰った水色の腕時計が、5時を指していた。 3時間、眠っちまったのか...。 ベッドの上でまだすやすや眠っている雫を見やると、俺は診療所の外にでた。 この診療所は海から少し高くなった所にある。 もちろん、海が丸見えだ。 波音が、通り過ぎる頃だと思う。 自転車は俺が使ってるし、波音は歩いてくるはずだ。 あいつ、家まで歩かせた事ねぇよな。 俺は急いで診療所に立てかけていたカマチャリを出した。 「あれ? 陸君?」