同じ?
わたしは口を開く。
のどが干からびでいる。
おびえた吐息しか出ない。
煥先輩が言葉を継いだ。
「十五日の朝、胸くそ悪い夢から覚めた後、白獣珠《はくじゅうしゅ》がこの形になってた。意味がわからないまま、夕方まで過ごした。
あんたが軽音部の部室に現れて、目の前でチカラを使った。あんたを追い掛けて路地に入ったところで、目撃した。気付いたら、時間が巻き戻されてた」
同じと言った意味がわかった。
わたしと同じ時間の流れ方を体験している。
そして、その理由は。
「煥先輩も預かり手なんですね?」
やっと声が出た。



