手に手にカメラやスマホを持ったみんなの、ニヤニヤ笑いと冷やかしと祝福と歓声。


師央がおもしろそうに目を丸くした。



煥さんがパッと立ち上がった。


赤くなりやすい顔が、やっぱり赤い。


照れて怒るかな、と思ったんだけれど、わたしの耳に届いたのは意外な一言。



「邪魔が入らなかったことにするぞ」


「煥さん?」


「続きだ」



煥さんはわたしをギュッと抱き寄せて、わたしの唇にキスをした。



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PRINCESS SWORD
―姫のツルギは恋を貫く―

おしまい