はい、と返事をしたら電話が切れた。
ケータイを畳んで、呆然。頭が真っ白だ。
わたしは後ろからツンツンつつかれた。
振り返ると、さよ子が微笑んでいる。
「あなたが、パパが言ってた人ね! 襄陽の進学科の一年生に知り合いがいるって聞いてたの!」
「え、あ……う、うん」
「初めまして! わたしのことは、さよ子でいいよ。呼び捨てOKです。あなたは、鈴蘭ちゃんだよね? 名前かわいいよねー! 呼び捨てでいい?」
月聖珠の預かり手は消滅したはず。
青獣珠も平然としている。
うん、大丈夫。
目の前にいる女の子は、チカラのない普通の子。
無邪気で、ちょっとテンションの高い、ショートボブがキュートな女子高生。



