PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



身分違いの恋を応援する、と門衛さんは意気込んでくれた。


その言葉に嘘偽りはなくて、翌朝、煥先輩迎えに来たとき、門衛さんはとてもとても温かく見送ってくれた。


もちろん母にはまだ内緒だ。



寧々ちゃんたちと合流して、それはもう盛大に、からかわれた。



「お嬢がバイクで送ってもらうなんて! これからの展開が楽しみすぎる!」


「でも安豊寺、煥先輩のバイクに乗れるとか、マジうらやましいぞ」


「煥が走ってるとこ、すげぇよな。同い年とは思えないよ、ほんと」



一人だけちょっと離れている煥先輩は、ひたすら、うんざりした顔をだった。


赤くなってはいない。


予想できていたから?


それとも、わたしのこと、本当に全然何とも思っていないから?