PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



長江先輩の作戦どおりに、わたしは煥先輩のバイクで家まで送ってもらった。


門衛さんが駆け付けるより早く、煥先輩がバイクを駆って離れていく。



「鈴蘭お嬢さま、お帰りなさいませ。今のバイクの男は何者ですか?」



白虎の伊呂波《いろは》だと、門衛さんに告げる。


門衛さんは、免許の件で渋い顔をして、それから、バイク好きな少年みたいに笑った。



「いやぁ、憧れますね」


「バイクに乗ってるときと歌ってるときが、あの人の本当の姿なんだと思う。すごく生き生きしてるんです」


「お嬢さまは、もしかして……」



わたしはうなずいた。



「あの人のこと、好きなの」