文徳先輩が大声でそんなこと言うから、冷やかしの歓声が飛び交った。
煥先輩は走って逃げていく。
文徳先輩がニヤニヤして、長江先輩の肩を叩いた。
「こんな感じでいいのか?」
「うん、さすが文徳。打ち合わせ以上の出来栄えじゃん」
海牙さんが首をかしげる。
「打ち合わせ、ですか?」
「文徳にだけ聞こえる声で、作戦、伝えといたわけ。あっきー&鈴蘭ちゃんのツーショット作戦。
おれ、鈴蘭ちゃんを応援するつもりなんだけどさ~、強引にやんなきゃ、あっきーは気付かないでしょ」
「なるほど、納得です。ぼくも人の心の機微には鈍いほうですが、煥くんはさらに鈍いですよね。一部の分野に関しては特に」
「そういうこと。鈴蘭ちゃん、苦労すると思うけど、頑張ってね~」



