長江先輩が突拍子もないことを言い出した。
「あっきーのバイクが見たい! 前、チラッとしか見られなかったからさ~。超でっかいやつだよね? しかも、ちょいレトロな車種だよね?
あんなすごいの運転できるって、カッコいい~」
文徳先輩も話に入ってきた。
「バイクは、親父の趣味だったんだ。いいマシンだぞ。おれのもけっこうデカいんだけど、煥のはモンスターだよな。おれじゃ乗りこなせないんだ」
文徳先輩に、乗って来いって命令されて、煥先輩はうなずいて夜道を歩き出した。
その背中に、文徳先輩が付け加える。
「煥、予備のメットも取って来いよ。鈴蘭さんをバイクで送ってやれ」



