PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―



長江先輩と海牙さんの能天気な会話に、煥先輩は呆れたように息をついた。



「平和そうだな」


「まあね~。あっきーのほうは、緋炎対策が大変そうだね。引き続き、頑張ってね」



長江先輩の提案で、連絡先を交換することになった。


スマホ三台と、わたしのケータイ。



ついでに、煥先輩がメールボックスを開いてみせた。


ブルームーンからのメールは、確かに存在しない。



海牙さんがまた微妙な顔をした。



「とあるブログを教えてもらったんですよ。昨日、平井さんから、こっそり。本人には内緒だって。まあ……明日の夜にでも、教えますね」



ここまであおられると、すごく気になる。