煥先輩と小夜子が、見つめ合ったまま黙り込む。
胸がザワザワした。
気付いたら、叫んでいた。
「煥先輩、聞いちゃダメです! 小夜子の言ってることは脅しと同じです。精神の状態では不死《エターニティ》だなんて、
それじゃあ、小夜子は何度でも繰り返すでしょう? 煥先輩が小夜子の条件を呑むまで、何度でも!」
小夜子の左手が動いた。
煥先輩の右腕の下をかいくぐるように、その指先がわたしに向けられた。
「青龍、黙っていて。殺したつもりだったのに、間違えた。ツルギで刺しても無意味だったわね。別の方法を使わないと」
小夜子の指先から光が走る。
何かが来る、と感じた。
反射的に目を閉じた。



